Case & Montell Jordan@Billboard Live Tokyo

uizcatchthebeat2009-06-10



自分の中の
90年代の欠落を
埋めておこうシリーズ。
しつこく言ってるように
Billboard Liveは
ハコも客層も大キライ、
なのだが
こーゆー商売やってるのは
日本で今ここしかない。
くそったれ、金落としてやるよ、満足だろ。




Brandy
緩やかな下り坂、
とはいえ
2000年代でも
現役感があるが。


Caseは96年デヴュウ、
01年にNo.1ヒット"Missing You"含む3rdを売ったにも関わらず
その後8年開いて
今年やっとインディで4thを出した。
Montellはといえば
95年デヴュウ、
やはり99年の4thまでは順調だったものの
02年の5thで失速、
以降チャート的には成功していない。
二人ともDef Jam/Def Soulからインディへ
活動の場を移した
("Life After Def")
わけだが。


これは単に広い意味でのポピュラァフィールド
=ユース・ミュージックが抱える宿命、
「年齢の壁」か
「大衆は常にフレッシュな存在を欲する」からか。
90年代から00年代にかけて
R&Bに求められるものの変化なのかなあ。
戯れに
00年前後の売り上げ高いR&Bアルバムを列記してみる。
97年はEryka Baduの1stとMary J"Share My World"。
98年はBrian McKnight"Anytime"とLSGの1st。
99年はR.Kelly"R"。
2000年はSisqoの1st。
2001年はR.Kelly"TP2.com"、Aliciaの1st、Musiqの1st。
2002年はAshantiの1st。
2003年はR.Kelly"Chocolate Factory"・・・
うーん、これだけだと大衆のR&B嗜好の変遷、
までは読み取れないか。
シングルチャートの分析とかが得意な人に任せよう。
てか、R.Kellyすげえええwww


Def Soulは所属アーティストが共通の音楽性を持ってたわけぢゃないけど
買ってるほうとしては
ブランド色を感じて手にしてたのも事実。
Kelly Price"Love Sets You Free"に象徴される輝き、とかね。
今やこーゆーレーベル繋がりの派手な共演て少ないよなあ。




ああ、またいつものように遠回りが。
CaseとMontell、だった。
かつてのレーベルメイト同士、
Montell5Th収録の"Coulda Woulda Shoulda"では共演済。
俺はコレ

Soul Food: The Best R&B of 2000 (2000 TV Series)

Soul Food: The Best R&B of 2000 (2000 TV Series)

に入ってる"Sweet November"が好き。





結果、これらの曲の共演は実現せず、だったが(泣)。
セトリ。
【Case】
Faded Pictures
Missing You
Lovely
Happily Ever After
Touch Me Tease Me


Caseのライブパフォーマンスて
映像でもあんまし見た覚えが無いんだが
デヴュウ当時のストリート寄りでラフ、
Maryの心に付け入ったwイメージ、
そのまんまだった。
BBキャップ逆にかぶって
後ろポケットにタオルつっこんで。
しかし多少予想されたことだが
Case、人気無さ杉w
披露した曲はどれも屈指のR&Bクラッシック
(まあJoe抜きFadedはちょっと物足りなし、でも)、
新アルバムからの"Lovely"も良曲
にも関わらず客の反応は薄め。
まあMontel目当てが殆どだった、つーことなんだろな。
Caseの歌自体は歌い上げ系、
Aaron Hall/K-Ci系列、でもあそこまで声出ないw、みたいな。
バックの演奏とずれてるとこもあったし
こちとらの思い入れある録音物と比べると残念な感は否めなかったが
それでもオリジネイターの生歌は得難いものある。
今のワカモノは知らない人多いようだが
"Happily〜"PVには若きBeyonce出てるよ。


【Montell Jordan】
I Like
Let's Ride
Somethin'4 Da Honeyz(acapella)
Falling
You Must Have Been
What's On Tonight
This Is How We Do It


MontellはMonicaと見て以来。
やぱでけえw
公称6.7フィートだから2メートル越え。
昔、野球選手目指してたって言ってた覚えが。
いや、バスケだったか?
NBA好きは確かで、こんなとこにも出てるよ。


95年で印象的に覚えてるのは
"This Is How We Do It"がUSでガン売れしてるときに
当時は今より情報が全然遅くて
レコードは少ないし
CDアルバムはといえば
渋谷の旧タワー(ジーンズメイト2F、今のサイゼリアね)で
一枚しか入荷せず
しかもRapのコーナーにあったこと。
今回もMCで「当時、ラップシンガー、とか言われてたんだよねw」
つってたくらい、
新しい存在だったことも確か。


Montellの出で立ち、
Caseの小汚い(いや、アレはアレでOK)感に対し
全身白スーツにハット。
一挙手一投足がプロフェッショナル。
ステージングの客弄り、魅せ方、表現力、どれも一流。
このあたり、
役者としてもキャリアを重ねてるスターは違う。
バックバンドは共通だったんだが
元々Montellのハコバンなのだろか、
Caseのやっつけ感に比べて
Montellのほうがアレンジも圧倒的に優れてた。
ファンクやソウルサンプル使いが印象的な
Montellの曲群のほうが
生映えしやすかったってこともあるが。
Twitterとかフォローしてみても
精力的なんだよな、Montellて。
自信に満ちてる感じ。


大阪で共演が無かった不満が耳に届いたのかどうか、
アンコールの"Get It On Tonite"では
Caseを呼び込み
二人で盛り上げた。
二人並ぶとCase小せえww
でもやたら嬉しそうだったのでそれも良し。


総じて、
名曲は永遠、
同じシンガーでも多彩な才能のあるなしで
余生は随分違いそうw、
てなことを感じた夜、でしたとさ。