Brandy@Billboard Live Tokyo

uizcatchthebeat2009-05-26



自分の中の
90年代の欠落を
埋めておこうシリーズ。
99年来日時は
見逃してるので初生。
2ndステージ。




94年、15歳でのデヴュウは
Monicaと並んで
「驚愕すべきミドルティーン」
(のちの宇多田の登場が
重なって見えたヒトが多いはず)
だった。
多分本国では
お茶の間アイドル役者としての人気ありき、
だったのかもしれないが
日本のR&B好きは
「がきんちょなのに大人を凌駕するような表現力」
「そこに垣間見えるがきんちょが大人ぶってる萌え」
で惹かれたヒト大半でないだろか。


1st,2ndの成功がでかすぎて
以降は売り上げ的にも尻すぼみになってるけど
3rd以降のクオリティが低いとは全く思わない。
「子役が大人になったときの妙な感じ」、
最初に安達祐実の水着グラビア見たときの違和感、的な、
(そういやついに安達母がSOD行っちゃったな・・・)
は、上手に回避して
20代としてふさわしい盤を重ねてきたと思う。
男のキッズシンガーは変声期と戦わねばだが
Brandyは今でも大きく変わらない
キュートな声質を保っている。
離婚や加害交通事故といった面で
順調なキャリアとは言い難いけれども。
リリースが空いてる間に
リークされては消えていった
お蔵曲も多いよね。




元よりブスカワさんなのであって
愛嬌が愛されてるヒトだけど
そのの重い人生経験が
「屈託のない愛嬌」というイメージとは乖離してしまった、
とこはある。
本人にとっては褒め言葉にならないだろが
それ込みで
「愛嬌はやはり一流、だけどどっかで影を背負ってる」
印象になってた。
まあ、これは俺の勝手な思い入れ。


初期のRodney傑作群を含め
ヒット曲満載のステージは
もちろん楽しめたし
Mike Cityはやっぱいいなあ、とかね。
こないだMay J絡みでも書いたが
2000年代後半からのR&Bは
「間」が疎んじられるようになってしまって残念、
てなことも再度感じたりした。


キャリアの頂点時でないかもだが
「あのスターが目前に」てキモチも味わえたことは確か。
リラックスしつつも
手抜き感や懐メロやってます感はなし、
ボディパフォーマンスも
ヴォーカルコントロールもツッコミどころなし。
翌日CSフジで中継したヤツと
比較しても大差なし。
MCも客いじりもほぼ一緒。
曲中「アッ!」って入れるのは
苦しいのかな、と思わないでもなかったが
連日2ステージをこなす中で声をキープする工夫も必要なのかなとか。
まあ15年間でどんだけステージやってきてるんだ、
って話か。
USエンタメのトップに立ったことのあるヒトの
地力をナメちゃいけない。
アンコールで男性客をステージに上げてのカラミ、
まあR&Bでは恒例の芸、なれど
昔のベッキー並みの愛嬌100%の頃だったら
笑っちゃったかもしれない、とかな。
30歳のシングルマザーがやるから
生々しすぎず
丁度良いパフォーマンス、みたいな。


セトリ。
Afrodisiac
Who Is She To You
What About Us
Full Moon
Almost Doesn't Count
Sittin' On Top Of The World
Best Friend
I Wanna Be Down
Baby
Boy Is Mine
Torn Down
Have You Ever
Talk About Love
Encore:
Long Distance
Right Here


"Human"からのアンコール2曲が
思いのほか良かったのは収穫。
正直、次作がメジャーから出るか心配だったりもするが
まだまだ現役でいて欲しいとの思いは強まった。
フジテレビNEXT
けっこう再放送するので
映像で観たいヒトはチェックしてみたらいいんぢゃね。


ヒューマン(初回生産限定盤)(DVD付)

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