Artificial Intelligence?

uizcatchthebeat2008-12-29



師匠が推してるコレ

ヒップホップ・ジェネレーション 「スタイル」で世界を変えた若者たちの物語

ヒップホップ・ジェネレーション 「スタイル」で世界を変えた若者たちの物語

も良書だが
次はコレを是非。
ヒップホップはアメリカを変えたか?―もうひとつのカルチュラル・スタディーズ

ヒップホップはアメリカを変えたか?―もうひとつのカルチュラル・スタディーズ



Craig先生
社会学者として
徹底的に資料集めをしながら論を進めてる反面
自らのインタビューやフィールドワークが少なめで
(予備調査はあったのかもだが)
そこに若干の物足りなさはあるものの。
Hip Hopがメジャーマーケットに登場してから
前回の大統領選まで
アメリカ社会とHip Hop」に関して
知っておくべき背景と動向が描かれている。
難しい学術本てより、
Hip Hop及びHip Hop的価値観を愛でてる先生が
これらを通して世の中に対し何が出来て何が出来ないのか、
を熱っぽくドキュメントしていくので
読んでいて引き込まれる。
映画関係の翻訳を手がけてきた
菊池淳子氏の仕事だけに
日本語も違和感無く読みやすい。
知ってるようで知らない話、もたくさん。
やや左寄り、て言えないことも無いけど
Hip Hopの闇や限界、矛盾を積極的に取り上げてるので
バランスは悪く感じない。


惜しむらくは原著が2005年の出版、
上述のように2004年の大統領選までで話が終わってるところ。
Obama政権誕生に際して
先生がどんなふうに状況分析してるかを
是非知りたくなる。
メールでも送ってみようかなあ。