剛毅木訥

uizcatchthebeat2008-12-28



昔から
何度も言ってるが
「黒い」
って表現がどうもダメだ。
安易な気がするのと
便利なだけに
それでまとめちゃうと
見逃すものや
零れ落ちるものが
多いんぢゃなかろか。
つい、使っちゃうんだけども。


我々言うところの「黒い」は、
'Blackness'と全く同じってわけでもない。
「ザ・日本人」を描きにくいように
黒人的な「所作」も「価値観」も
実際は多様だったりするわけで
現在を生きるAfrican Americanの日常が反映されてるとは限らない。


Hip Hop的ファッションが「黒い」のか、
ラッパー的な口調が「黒い」のか。
Anthonyのようなアーティストを称して「黒い」と言ったとき、
それは伝統的(ん?伝統?)なソウルシンギングや
音(ん?黒い、音?)の志向を指すのかもだが。
生活と文化を異にする我々には
どれほど南部産のディープソウルを聞き込もうが
50年代や60年代を掘りつくそうが
包装紙の上から商品を愛でるようなもどかしさが付きまとう。
換言すればゴム付きと生の違い?(←違う)


「これこそが本物のソウル!
エレクトロまがいやナヨ声R&Bとは違うんだぜ!」とか
有り難がるより
ブラックコミュティとその近隣に向けた
親しみやすく気のいい男のスケッチとして受け止めるほうが
本来の意図に近いんぢゃないかなあ、と。
このホッコリするPV見ながら、そんなこと考えた。



ポイント・オブ・イット・オール

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