夜につまずき

uizcatchthebeat2008-02-23

今冬は
風邪ひかずに越せそうだ、
と思ってたら
おもいっきりひいた。
いつもどおり
馬鹿みたいに
市販薬飲みまくる。
金の面でも効果の面でも
医者行ったほうがいいに
決まってるんだが
ほらさ、
「病院行くと病人になる」ぢゃんか。
いや、既に病人なんだけどもw
病院がより病人役割を強固にさせるつーか。
結局このあと一週間は治らなかった。


この週末は
寝床にラジオかけっぱなしにして
ウンウンうなりつつずっと
オールナイトニッポン40周年特番聞いてた。
途中タマフルに浮気したりしつつ。
スチャx宇多丸対談はpodcastでも聞けるので逃したヒトは是非。
いとう氏とのやつもそうだけど
今になってコレ↓

JAPANESE HIP‐HOP HISTORY

JAPANESE HIP‐HOP HISTORY

とか
BLASTの宇多丸インタビュー連載で果たせなかった
日本のHip Hop史をめぐる言説が
正しく改訂されてる感があって好ましい。
申し訳CDもいいけどさ、
タマフルでのHip Hop Relatedな発言とゲストとの対談部分を抜粋して
本にするとかしたほうがいいと思う。


あ、ANNの話だったか。
つっても今回の過去組で
リアルタイムに夢中になったのは
たけしくらいなんだけど。
とんねるずやらなかったのは残念。
思えば小学生から今まで
ラジオはずーっと好きだな。
洋楽に初めて意識的に触れたのも
ラジオ関東(!)のカウントダウン番組だったような・・・
タモリがDJだったよーな・・・。
今はAMの深夜放送つっても
若い一時のものだけでなし、
芸人系、
ナイナイもJUNKのパーソナリティも殆ど30代だし
コサキンに至っては50代だし
通勤のipodに録音入れて笑いを噛み殺しつつ
ニヤニヤ聞いてるキショいおっさんは俺だけぢゃなかろう。


AMもFMも思い出の番組はおいおい触れてくこととして。
今回はたけちゃんのことを。
俺に限らず
80年代の男子の多くは
たけしにクラったのだったが。
ANNの録音は必ず繰り返し聞いたし
トークの抜粋本は当時も出てたし
最近も出た↓
ビートたけしのオールナイトニッポン傑作選! (本人本)

ビートたけしのオールナイトニッポン傑作選! (本人本)

けど
当時リアルタイムで
「自分で録音を文章にした」害基地は俺くらいかと思ってたら
結構いたらしいし
一語一句口真似をして自分でテープに録ったなんて猛者もいるらしい。


今やそれ自体口にするのが
ちょっと気恥ずかしい感もする中二病
まあ思春期に誰しも通る大人や既成概念やモラルへの反抗、
俺にとってはその論拠は殆どたけしに求めてた、つっても過言でないw
しゃべりとか皮肉とか嘲笑とか自虐とか
タイムマシンで当時の俺を絞め殺してやりたいくらい
たけしの劣化コピーだったねえ。
んでもって
当時のたけしは今とは違うパンク的なカリスマがあったから
ゲージツや文化のヒトでなく
破滅的なロックスターへの憧れにも似た思い入れを持って心酔してたものです。
確か新宿ルイードだったか、
「女はキャーキャー騒いで
ちゃんとネタ見ないからイヤだ、
たまには下ネタも放送禁止も全開で
コントやるぞ」って主旨で
男性客限定のコントライブをやったとき
ANNで告知があって
翌日の昼間学校サボって一番に駆けつけて
戸惑う店員にチケット売ってくれ、とお願いしたのを覚えてる。
んで、
答えが下ネタだったり意味が無くてくだらないクイズ、
ていう体のコントのときに
たけちゃんから
「おい、一番前のキミ、答えは?」て振られて
すんげえ緊張して何にも面白いこと言えずに
フツーに答えて
「そのまんまじゃねーかw」って
突っ込まれたのは一生の思い出ですw


ANN終了後、コレ↓
北野ファンクラブ DVD-BOX

北野ファンクラブ DVD-BOX

も終了してからは
「雑談するたけし」を
メディアで見聞き出来なくなって久しく、
たけしは天才なので
その後も世界を広げ年齢にふさわしい深みを手に入れたけど
俺らのような凡才は
長い思春期に苦悶して
未だ当時のたけしに投影してた反逆心や
野垂れ死にの美学みたいなものから
距離を取れずにいるわけです。
しかし今回の復活ANNのしゃべりは
衰えてなかったなあ。
そもそも還暦のヒトが噛んだり逡巡したりせずに
あのスピードでしゃべり続けられるのが驚異的。
もちろん盟友高田先生の絶妙な「受け」の効果もあるだろが。
スタッフへの悪態、
家族の自虐ネタ、
外国の評価と国内のギャップの愚痴・・。
たけしのANNは1990年末で終了したのだけど
その次週、
91年の一発目の放送だったとしても何の違和感も無いw
そのくらい凄かったな、と。


今の文化人的なたけししか知らない若い人たち
ロック的なたけし、はイメージできないでしょうな。
俺はたけしの音楽活動も大好きだった
こちらのページに詳細なディスコグラフィー有)が
今は殆どやらないし
(最後のライブは俺も行った、
BROTHER公開時のトリ「ビート」ライブ、か)
過去の盤も殆ど廃盤なのが残念。
タモリ再発も話題になったし
いつか全音源が入手出来るようにして欲しいもの。
画像は1982年のファーストソロアルバム。
アナログLPは特殊ジャケで
目、鼻、口の部分が入れ替わるやつでした。
John Lennonのパロディー的な感じ。
ジャケのPopさとヒトを食ったニヤリ顔、
このイメージに近い曲もあるが
大半はシリアスな恋愛や人生、
自分に向き合った名曲だらけの一枚。
今、こんな詞を、こんな世界観を歌えるヒトはいない。

フライデー事件後、
謹慎明けで初めてメディアに復帰したときの映像が上がってた。
俺、当時これ見て震えたなあ。
芸人が復帰をロックで飾る、て現象自体が
ちょっと今では想像し難いんだろうね。