EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2007「THE REAL」@日本武道館

uizcatchthebeat2007-12-16

まだまだ長い移動は
キツかったこの日。
(何せ、
電車で座ってて激痛、
そっから立ち上がるのに
また激痛)
満身創痍のレスラーか、
てくらいに
腰と背中に湿布
&コルセットと杖状態ででも
出かけたこの日。
矢沢永吉
日本人ロックアーティストとして初の
武道館公演(1977年8月26日)から30年。
通算100回目(!)となる武道館。


俺が今矢沢というヒトをどう見てるか、
については以前に述べたが。
正に記念日だけあって
このときよりもさらに客のコスプレ率は高くて
少々気恥ずかしかった。
席もステージの真横で見にくい角度ではあった。
でもな。
んなことより歴史的瞬間に立ち会うことに
意義を感じてwktkでありました。
痛みも2時間は飛んでたわ。
そうそう、
武道館の音響て改めて進化したなあ、とも思った。
昔はタイムラグがあったり
上のほうは響いちゃって
歌が始まるまで何の曲かワカンネ、てこともあったのに。
今は横にもスクリーンがあって
全方位退屈させない配慮も。


俺の矢沢初体験はたぶん82年の武道館。
このツアー
以前書いたように
怖いオトナに混じってブルりつつ
それでも当時既にリヴィング・レジェンドだった
「不良の神様」を現実に拝めた一心で
狂ったように騒いだ覚えがあるです。
そこから20年くらい、
100回のうち10回くらいは武道館で見たのかなあ。
ともかくこの夜参集した客は
自分の人生と共に様々な思いで
この場にいたことでありましょう。
82年てのは、
矢沢がUSでの活動に挑戦して
The Doobie Brothersのメムバーを中心に
LAの名うてのミュージシャンを従えて
「凱旋」公演を行った年。
だからパブリック・イメージとは異なり
音楽的には凄く洗練されたものをやってて
それもスマートでカコイイ!と思えたものです。


さて、この日は100回記念てことで
事前に一部報道で
「1回目の武道館と同じ構成でやる」と言われてた。
矢沢がインタビューで戯れに言ったのが
大きくなっちゃったらしいんだが。
これは本人が否定。
但し、本番は衣装もその1回目を再現し
セットリストも27曲中12曲
重なった。
普段ならばAOR的な面や、
生ストリングスも加えたゴージャスなバラードも少なくないが
今回は多分にシンプルなロックンロールが大目だった印象。
単なる全曲再現、にしなかったのは
今年の、いや30年分の自分を見せたい、
という矢沢のプライドがあったのかも。


その一環か、
上記82年以降に矢沢を支えたJohn McFee
Guy Allison
George HawkinsといったLA勢が駆けつけるサプライズ。
なんでも数日前に来日したとかで
それでも近年のレパートリーをこなし
現行ツアーのメムバーとがっつり絡んだのはさすが熟練した一流プロ。
メムバー紹介時に一際長く大きな拍手が上がったのには
客も皆さんわかってらっさる感じで
感動したです。
個人的な1回目、とも時がつながったみたいで
ニヤニヤしちゃった。


MCで「ここに木原と相沢がいれば・・」と言ったとき
客席が静かに沸いたんだけども。
矢沢がキャロル前に組んだメムバーで
ソロ初期を「矢沢ファミリー」として支えた重要人物。
ファミリー解散後
81年からは自身らでNobodyとして活動、
99年には横浜国際競技場のコレ

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のときにゲストで登場。
俺もこれ行ったけど
矢沢ってそれまで一切こういうことしないヒトだったから
この邂逅てものすごく感動した。
で、なんと今回は
20日の武道館の最後に
木原、相沢両氏が登場して
"カモン・ベイビー"を演奏したんだそうな・・
うわああああああそっちが見たかったあああああああ。


それはともかく。
30年現役、なお第一線、御年58歳。
月並みですが
父、兄の世代から
これだけのパワーを受け取ることが出来るのは
ホントに幸せなことだなあ、と。
杖を頼りにw
負けんな俺、と家路についたのだったよ。