4年ぶり

uizcatchthebeat2009-08-09



に、サマソニ
こんとき以来か。
夏フェスなんざ
そもそも
興味の対象外だったのが
04年に大幅にHip Hop Actが参入したので初参戦、
05年は2日通しで行ったけど
06年からSPRINGROOVE始まって住み分け、
そっちで事足りるから
再び興味の対象外に。
去年のAliciaには迷ったが
いずれ単独来日あるだろーとたかをくくって見逃し失敗。
じゃあ今年のBeyonceは見とかないとだな、と思ったら
早々に単独公演告知
・・クリマンなんなの。


愚痴はともかく。
05年とかは2日間を楽しみつくそう、と欲張って
タイムテーブル睨みつつ
ステージ間を移動しまくったりしたものだが
今年はDance StageとMarine StageだけでOK、
あっさりとした感じ。
グッズとか企業ブースのプロモキットの類が欲しいなら
朝から行かねばだが、別にいいかなあ、と
午後からダラダラと。
3日目の午後ともなると
スタッフの疲れ加減が伝わるのが侘しい。
お祭りなんだから
メシ屋ももうちょい楽しそうに働けば良いのに、とかね。
大きなお世話だが。
グッズのブースの販売員も
こっちが質問しても
もう何もあるわけねーだろヅラで逐一半ギレw
冷やかし半分のこっちもタチが悪いが
何百回も同じこと聞かれたんだろな・・ご苦労様。


さてDance Stageへ。
Solange
ボーズになったこと知らなかったから
あれ?違うアーティスト?とか思った。
ビヨという何をやってもそれが王道化してしまう存在を身近にして
周辺がどうやって個性を保とうとするかは、なかなか難しい。
何をやっても比較されちゃうもんなあ。
早婚やボーズも無意識の抵抗か、と思ってしまう。
音もそう。Kellyも妹もオルタナへ接近せざるを得ないのな、つーか。
ファミリーから距離を置いて
60年代〜80年代の音をコラージュした2nd、

ソランジュ&ザ・ハドリー・ストリート・ドリームス

ソランジュ&ザ・ハドリー・ストリート・ドリームス

俺はそんなに面白くなかったが
評論家筋の評価がそれなりに高かったのも理解は出来る。
ステージはもっとアバンギャルドかと思ったが
意外にクラッシィ。
陳腐だが「きちんとR&B」でした。
数時間後にスタジアムを揺らす姉に比べ
それほど多くない客を相手にする内心はどうなのかな、とか
やっぱり余計なことを心配したけども。


N.A.S.A.がね、
思いのほか良かったんですよ。
Featアーティストが揃わない中
1時間アルバム垂れ流されてもなあ、と思ってたら。
90's Hip Hopへの愛情を基本としながら
オールミクスチャーで突き進むDJ
(MJトリビュートからKurt Cobainまで!)と
毒混じりのVJ。
モカワなクリーチャー着ぐるみと
インチキくさい異星人コス女子によるダンス。
Kanyeと生通信、なんつーお芝居も楽しい。
構成間でブツ切れるヘマはあったが
さほど気にならずともかく一番踊れたアクトだった。
フェス向き。
収穫。
The Spirit Of Apollo(期間生産限定盤)

The Spirit Of Apollo(期間生産限定盤)



それに比べて。
KID SISTERは平凡だったなあ。
そもそもアルバムも延期続きだし
バルティモア系や去年のエレクトロトレンドに注目してるヒトはまだしも
一般的に"Pro Nails"くらいしか知られてない。
Pro Nails

Pro Nails

フロアも人がまばら。
新時代のフィメールMC、パーリーヴァイブスを期待したんだが
男のサイドキックと共に
ごくごく普通のパフォーマンス。
ポストM.I.A.とかね、過大評価もいいとこですよ。


Dance Stageトリは復活我らがRHYMESTER
まあ定番&鉄板だし
ギャラクシー賞トークは一段と冴えてるし
特に書くことないw
ああ、付和雷同(Ride On)とOnce Again、
新曲がリリース前に生で聞けたのは良かった。
Once Againは従来のファンの評判はあんまり、みたいだが
メッセージ系のメルクマルクとなる曲として評価したい。
「今はまだ何もないワカモノも
失ったものがある中年も
ゼロから何度でも再起しようじゃねえの」という気合いは
アラフォーのベテランが歌う
まごうことなきリアル・シット。
BLトラックへの挑戦も
あのもたつき加減がいいんじゃねーか。
ONCE AGAIN(初回生産限定盤)(DVD付)

ONCE AGAIN(初回生産限定盤)(DVD付)



COMA-CHIを迎えてのB-BOY/GIRLイズムは
一度は見ときたかったのでお得感はあった、
けど基本的にCOMA-CHIがそんなに好きじゃない、ので
一回見ればもうおなか一杯。
COMA-CHIてさ、
俺の中で
「90s Hip Hopや日本語ラップを愛しかつ精通してて
韻も固くてフロウもぶれないようなラップが出来る、
宇田川詣でを欠かさないヲタB-BOYと話が合うような」
夢のような理想の女子・・・
それが現実にいたら・・・


大したこと無かった!ていうw
「夢壊し」に最もふさわしいヒト、
て評価なんだが。
アルバム重ねるごとにつまんなくなってく感じ。
期待が上がりすぎたのかねえ。
AIにはもっとラップして欲しくて
COMA-CHIにはもっと歌って欲しい。
あれ、何の話だっけ。


大団円後、アンコール有("けしからん")。
別に腐すわけじゃないが
アンコールが起こったことが一部美談みたいに言われてるが
トリで後がつかえてない状況の中で自然だったと思うよ。
で、ライムスを期待してたコアな数百人が残ってた、てだけで。
楽しかったから別にいいんだけど。




シャトルでスタジアムへ移動、
16時くらいの豪雨も止み
でもグラウンドコンディションは最悪、びっしょびしょ。
水中にいるかのようなムンムンの湿度。
場所を確保して一息、NE-YOの開演に十分間に合った。
今年2回目。
武道館に比べると野外でのスローが
少しだれる感あったのと
歌のニュアンスが伝わりにくいのは残念。
"Closer"とかはいいとして
屋外の大会場向けとは言えない曲も多いしな。
近くに曲をよく知ってて
一挙一動に嬉々として反応してる女の子がいた。
集中力切らしてつまんなそうにしてるのとか
ベラベラしゃべるのとかがいると萎えるけど
ああいう客の存在は有り難い、気分が良かった。


転換中
あれ?地震?とかありつつ
オオトリ、BEYONCE
事前情報どおり、
"I Am..Tour"の短縮版。
以前も書いたように凄すぎて爆笑、なんだが
さらにモンスターアイコン化が進んで
相変わらず客はポカーンと口を開けるか
平伏すしかないステージ。
アルバムは
「世界一の立場のヒトの悩みとか・・・シラネーヨ」と
あんまり評価できなかったが
ステージでalter egoを演じる仕掛けで魅せられると
非常に腑に落ちる感じがして
これは自分でも意外だった。
Bはもはや曲単位で受け取るより
アトラクションのように体感すべき、て感じ。


この日は
ツルツルのステージと湿気のバッドコンディションの中
一部のダンスをカットしたり
キメ!のポーズのときに髪の毛が顔にまとわりついてマヌケなことになったり
天下のビヨ様もなかなか大変そうで
これはこれでレアだったが
秋の単独公演で完全版が見たくなったことも確か。
万人にオススメできる感じなので
このツアーを観に行くか
ロンドン公演がDVDになるらしいからそちらで済ますか、
とまれ各自ご確認の程を。



というわけで
帰りの混んだ京葉線に相変わらずゲンナリさせられながらも
(特急の増発とか出来ないのかなあ)
おおむね満足で帰宅の途に。
サマソニそのものの魅力や興奮、てのはもはや無いが
ラインナップ次第で今後も行ったり行かなかったりはすると思うです。
いろいろあるみたいwだが
まあ頑張れクリマン