賛成の反対の反対の反対∞



異を唱えたい、
てのは
どこから起こるキモチなのでしょか。


「マジョリティa.k.a.愚民と違って、
個性的なオレ、
カッコイイ」


一周回って
「マジョリティの支持を集めてる、
て理由だけで批判してるの痛い、
メジャーにはメジャーの理由がある、
それを理屈で説明できるオレ、
カッコイイ」


保守的反動、反動的保守。
ウヨ的サヨ、サヨ的ウヨ。
A型寄りのB型、AB気質のO型。
リベラル、ネオリベ、ネオネオネオ・・・・。
もうなにがなんだか。




今日は20世紀少年第二章を見てきたんだが。
前に書いたようにオレは原作ファン。
グダグダと悪名高い後半や
消化不良よばわりな結末も込みでな。
それを信者て言うんだよ!て言われたら
何故あれでイイか、を
延々説明する覚悟はあるが
我ながらウザイので(ry


実写化が稚拙なトレースであっても十分楽しんでるわけです。
んで、結果的には二章も楽しかったんですけれども。
原作で冗長ともされる部分が
タイトになって分かりやすかった。
その分、浦沢節の「各キャラがそれぞれのストーリーを背負ってる」描写が
薄くなっちゃうわけだけど。
原作者が脚本を手がけてるわけで、
連載時の反省を考慮したんだろな。


一章鑑賞時の「いやっほう、原作と同じぃ!」ていう初期快楽は
さすがにもう冷めて、
ここはもうちょっと違う演出で観たかった、とかの
冷静な感想は出てきましたよ。
ユースケと木南サンは好演。
平サンはメイキングとかもろもろの周辺情報で
一所懸命具合が刷り込まれちゃってるから
保護者目線で愛でるしかなくw


まあこれだけヒットしちゃうと
異を唱えたいヒトも多いのでありましょう。
原作嫌い、なヒトが観に行くとは思えないから除外するとして。
原作好きは、どこが好きかにもよるけど
省略箇所が各キャラの背景や深みを殺いでると感じるかも。
原作読んでない派は、
構成、プロット、キャラ、演技、
どっからでも突っ込みどころがあるだろうな、とか。
でもねえ、それこれもオレも、
個人の感想以上のものではない
キネ旬派でも秘宝派でもいいが、
「何でこんなのが圧倒的にヒットしてて
オレワタシが推す映画はヒットしないのだあああ」みたいな怨念には
同情申し上げる。
皮肉ではなくね。
ホントはいろんな映画がいろんな理由で集客したほうが健全だと思うし。


まあ、「流行ってるらしいから観に行ったらつまんなかった」てヒトは
ご愁傷様だが、そういう選択態度に問題があるんだから自己責任。
一章観ずに二章、てヒトも少ないだろうしな。
娯楽は他にもたくさんあるし、人生の時間は有限。
「何が駄作たらしめてるか」延々指摘して溜飲を下げる、てのは
シネマハスラーな宇多さんならではの芸だし、
そこに(知識や調査努力も込みの)芸が含まれない批判は
耳を貸す気にはなれない。


三章は8月だそうで
オレは楽しみが増えたが
さて、オチはどうなるか。


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