念を刻む
大掃除という名の
無間地獄中
この盤を見つけた。
発売時に買ったけど
触れてなかったんだなあ。
宇川氏の凄さって
現代アートに関する素地が
薄い身にしてみると
いまいちピンと来ない。
えーと、
誰か三行で説明を。
現代アートて
「分からんヤツが馬鹿」とか
「既成のモノの超克」て文脈で
全て逃げ場が用意されてる気がするのは
オレの思考が自由ぢゃないからですか、そうですか。
アルバムまで興味なし、
シングル出してくれて良かったな、と。
てか卓球×ショーケンぢゃなきゃ
そもそも興味持たない、とゆー。
結果、卓球やショーケンの音楽を既知な者にとって
単純な加算以上のものは見出せなかった。
過去作を愛でてきた者にとっては
ショーケンの最新音源て意味での価値。
あまりインタビューを積極的に受けるヒトではないし
音楽活動そのものが深く語られることも少ない。
90年のライブの声の不調、
04年の変わり果てた声、
の原因が、
ようやく本人の発言で
- 作者: 萩原健一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/14
- メディア: 単行本
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音楽キャリアの絶頂は
アンドレ・マルロー期であった、
2003年の復活はやる価値はあったが
明らかに準備不足だった、
右耳の失聴と声帯の酷使によって
声が大変厳しい状態にある、
のだと。
なので
この曲の情報を聞いたとき
また録音物が世に出ることの嬉しさ以上に
不安があった。
結果、ああ、こういう方法があったのか、と。
ブルースハープの技は言わずもがな。
歌に関して
「素材」(しかも劇薬級の)として処理されることで
曲に強烈な刻印を残す。
40代でカリスマとしてのショーケンと
クラブミュージックの機能性を
両方理解してる宇川ならではの仕事。
ショーケンファンとしても頭を垂れざるを得ない。
と、共に過去を焼きなおすのではなく
ショーケンの思い通りにならない肉体に
徹底的に向き合ってなお表現に落とし込もうという念、
やはりディスコグラフィーの最新欄に
しっかり記すベキ一曲でありましょう。
- アーティスト: UKAWANIMATION!
- 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
- 発売日: 2008/09/24
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