オマケの世界
手元に一本のテープ。
CISCOはManhattanと並んで
早い時期から購入特典に
Mix CDやコンピを付けて
その都度楽しませてくれているが
そんな中のひとつ。
称して
"CISCO Millennium Campaign
THE POWER MONTH,APRIL
2000.04.26
R&B ORIGINAL COMPIRATION -MY FAVORITE R&B-"。
当時の日本の「R&Bシーン」（あった、とすればね）を
代表するシンガー、DJ、プロデューサーによる
「私の好きなR&B、この一曲」というお題でセレクトされた17曲入り。
非常に手間がかかっていて、
当時のCISCOの企画者に敬意を表したいと思うです。
当時を知らないヒトにとっても、
当時のシーンの記録の一端としてもそれなりに貴重かな、
と思い、
また、性質上二度と世に出回ることも無いだろから、
アーティストのコメントを転載しつつ
二日に分けて中身を紹介してみるよ。
今なら別の曲を選ぶのかもだし
当時とは違う考えかもだが
あくまで8年前の時点での発言とお考えアレ。
なおアーティストへのリンクは現在のものにしたので
各自今の活動を確認してみたらいいと思う。
MY FAVORITE R&B SIDE-A
1.CALYN's sellection : NU COLOURS "Desire"
ぴろろーん。春な感じで、Calynです。私の選んだR&Bナンバーは、
「春になると聴きたくなる曲」そして「想い出の1曲」と聞いて
ぴったんこハマる曲。NU COLOURSの"Desire"です。
イントロのアドリブを聴くと、桜が舞い散る感じを受けるのは私だけ？
そしてなんといっても"Desire"は10代の頃、
ライヴでよく歌っていたので想い出もたくさんなのです、ョ。
2.DJ WATARAI's selection :
HI FIVE "I Like The Way(The Kissing Game)"
高校生の時、六本木にあったサーカスというクラブによく遊びに行っていて、
その頃流行ってた曲。この曲にはいろいろな思い出が詰まっていて、
この曲を聴くと当時の事が思い出される。
あの頃が一番楽しかったなー！
3.TYLER's sellection : ZHANE "Request Line"
ZHANEの"Request Line"は数年前、私がクラブで最もはちきれて踊っていた頃
（もちろん今でもよく踊りに行きますが）によくかかっていた曲のひとつです。
R&B的に良く練られたコーラス･ワーク、スムースだけどヒップなリズム、
そして何よりも数字をキーワードにしたイケてるサビ！！
そのコンセプトはリスペクトを込めて私の新曲"On & On"に生かされています。
是非、両方聴いてみてください。
4.大沢伸一's sellection : TLC "Waterfalls"
R&Bという言葉の定義を90年代以降の
最もポピュラーなブラック･ミュージックとするならば、僕にはこの曲です。
まず意外かもしれませんが、もともとUSソウルはあまり好きではなかった僕は、
この曲を初めて聴いた時、強いシンパシーを感じました。
特に生楽器の導入は本当に新鮮で、なおかつファンキーでポップ。
そう、TLCというよりはあの曲自体に思い入れがあります。
5.嶋野百恵's sellection : LES NUBIANS "Makeda"
風景とか匂い。これ、すごく音楽に大切で、
あたしはただビートがあってハーモニーがあるだけの曲なんて全く聴きません。
LES NUBIANSは、ロンドンに行った時に
ポートベローのカフェで流れているのを耳にして
＜ヒト聴きボレ＞したデュオ。毎日のように聴いています。
今あたしが一番だと思える一枚。
土の香りさえしてきそうな人間のルーツを感じさせてくれる
温もりと切なさがたまらなく入ったこの曲を、
これからも自分のルーツとして愛し続けるでしょう。
6.DJ KIYO's sellection :
SWEETBACK "You Will Rise(Deliverance Prayer Bowl Mix)"
自分がR&Bに求める部分がすべて入っている曲なので選びました。
基本的にこの手の空気感を持った曲はだいたいツボに入るんですが、
とりわけこの曲は構成がバッチリで、
中盤のアコースティックに展開していって
盛り上げてってくれるところにヤラれますね。
フィーチャーリングもAMEL以外の人だったら
ここまで渋い空気感は出せなかったと思います。
UKとUSの合体系みたいなところも自分的にバッチリな理由かもしれません。
7.BIRD's sellection :
ANN PEEBLES "I Can't Stand The Rain"
私はANN PEEBLESが大好きです。
彼女の声は、いつ聴いても心にぐっときてしまいます。
彼女の曲の中でも非常に有名なこの"I Can't Stand The Rain"は、
私も学生時代によく歌ったものです。
なんといってもリズムのため具合が気持ちよすぎます。
ぜひ聴いてください。
8.MONDAY満ちる's sellection : ANGIE STONE "Everyday"
今度ニューヨークに引っ越すことになって、
その準備でレコードやCDを整理していた時、
久しぶりにターンテーブルにこのレコードを乗せてみました。
やっぱりいいですよね。
最近のR&Bってなんかつまらないと思っていたところだったりもして、
逆に新鮮に感じました。
いい音楽って色褪せないってことでしょうね。
9.井出麻理子's sellection :
MARLENA SHAW "Feel Like Makin' Love"
「血のかよった声」「体温を感じさせる声」。
これが彼女にひかれた最大の理由。
私もそういう声の持ち主になりたいと、歌を始めてからずっと思い続けている。
たぶん彼女には、おばあちゃんになってもずっと影響され続けると思う。
SIDE-B coming soon..
付記。Tylerが現在表立った活動をしていなことを非常に残念に思うです。
