Not Going Over

uizcatchthebeat2008-03-29

Inter FM"Club Harlem"
J-Wave"Good Vibez"
終了。
単なるラジオ改編の一コマ
以上の意味を持つ、
重要な曲がり角。




可聴地域の方以外には
ピンと来ないかもだし
俺の歴史認識
シーンの捉え方が狭いかもだが
まあ言わせてくれ。




まず"Club Harlem"。
Hip Hop/R&Bにとって
曲やアルバム、アーティストといった単位、
(換言すれば「家聴き」)と同様、
時にそれ以上に
クラブでの機能」は
非常に重要であって、
それを創造してるクラブDJ諸氏の生Mixは
この文化の絶対に欠かされざる側面。
パッケージ商品としての制限を持つMix CDや
PCにへばりついてないといけないネットラジオでは
どうしても代替できない。
んでもって、
日本の中心たる大箱Harlemのレジデントが
毎週リアルタイムでMixを届け続けた2時間、
その7年間が終わり。
普段、自由人の象徴みたいなiaが泣くのは
ちょっとグッときた。
(最初の1年くらいはMCがNanakoだったよな。
Manhattan隣の吉牛のw
02年くらいまではBXで見たのだが今は何されてるのか)
F.O.H.宇治田氏の番組が後継となる。
これはこれで俺は車中で聴くかもだし
彼らに責任は無いけど
同じヴァイブスを得られるとは思わない。
あくまで現役現場最前線のDJたちによるMix Show(約45分×2セット)と
新譜紹介を中心に
そのシーンのド真ん中にいる人間=iaとの親密な関係性を軸にして展開する、
という理想的なスタイルが失われることは深刻。
(Ken-Bo,Watarai各氏の懸念も参照を)
幾ら日本随一の集客とはいえHarlemに集えるヒトは限られる。
寧ろ通い切れない人々にこの文化を知らしめ続けるツール。
ラジオにはその意義がある。




個人的には"丸井24クラブ"まで遡りたいとこだがw
今のシーンに直接の影響を持った番組を挙げてみる。
1994.12 - 1997.3 ユウザロックのHIP HOPナイトフライト(TFM)
1997.4 - 2002.3 Hip Hop Journey Da Cypher(J-Wave)
1999.4 - 2005.9 SOUL TRAIN(J-Wave)
1999.10 - 2002.9 Beats To The Rhyme(TFM)
2001.4 - 2008.3 Club Harlem(J-Wave)


あとはShibuya FMのWorld Famousとかか。
世代にしてどのあたりまで求心力を持ってたか、
は分からない、けどな。
それに、
各地方でもこれらに相当する番組があったんだろうと思う。




"GOOD VIBEZ"の件。
"SOUL TRAIN"最終回のときの頭のおかしい文章wでも言ってるが
俺はRyuのキャラそのものには未だに溝を感じてるものの
その後の年月のstruggle
(05.10-07.9"Reality Bites"
〜07.10-08.3"GOOD VIBEZ")を
聴き続けたてことは
もちろん心底キライとかぢゃないんだよ。
局側の意向か、ハウスやテクノもかけてた時期を経て
ようやく「大人のための」Black Music番組を完成させたんでないか、
と思われた矢先の降板。
宇多丸曰く"RYUのいないJなんて"。
しかりでしょう。
アーティスト、DJをはじめ、
この文化を支えてるスタッフと親交と信頼があり、
かつショーバイでないところで
ヘッズとの「窓」の役割を果たせる人間は希少。
近いうちのラジオ再登場を待つとして
当面はCSのコレでガマンか。




blastんときも書いたが
先はまだ不透明。
この春の出来事が今後どんな影響を及ぼすのか
注視怠るべからず。




偶然か、申し合わせたのか、
iaはかけようとして時間が無くなっちゃった、
Ryuは最後にかけたのが
今日の表題曲。
仕事の合間に歌いながら生活してたWilliam DeVaughnが
「あなたの歌をレコードにしてみませんか」てな広告を見て
900ドル払って自主制作した、とされますな。
それが30年以上経っても
こうして人の心を打つとか素敵やん。