次の一手

uizcatchthebeat2008-08-20



全編BLのトラックとなった
2nd。
インタビュー
からも分かるように
がっちり組み合って
生まれた様子。
自分が歌いやすい、とか
トラックの好みで、とか
MCがトラックを選ぶ規準は
いろいろなんだろが
トラックメイカーに全幅の信頼を寄せて
むちゃぶりも含めた要求や描き出すイメージに
己の創意をぶつけていく、
てのはなかなか珍しいんぢゃないか。


1stの継承とか
「ストリート」イメージを保持するなら
サンプリング中心の重いトラックや
煙たい音像でも良かったのかもしれないが
BLはNorikiyoの才を狭い範囲にとどめない意図があるのだろう。
新たな扉を開かせるにふさわしいものになったと思う。
日本語ラップを聴かない層に
先入観無しにこのアルバムを届けることは
なかなか難しいのかもだが
この派手で、一聴して耳なじみの良い曲群
(最初Doberman Incぽいなーとか思ったw)が
J-Pop Hitと並んでpickされるような環境になれば、と
夢想したり。
「なんか売れてるみたい」
「評判高いみたい」
てな入り口でもイイからさ。


何度か書いてきたとおり、
オレはいつでも「その先の向こう」の
表現に惹かれる。
不良自慢だの裏街道事情だのは
どーでもいい、てか
金出してまでそんなの聞かない。
それこそナックルズで十分w
ナックルズは購読してるけどww
まあNorikiyoは
Hip Hopマナーに忠実に
自身を偽らずに表現しただけで
その意味では凡百の「自慢」系とは
一線を画すけどもな。
最近の若いMCに多い
強く見せたいんだかなんだかな
スキルや語彙不足のくせに
巻き舌気味の「〜ぜ」とか「だろ」連発するのが
馬鹿に見える。


自由や放蕩て意外に凡庸かもしんない。
そこからの足掻き、次に見える景色こそが
千差万別でリアルだし人間臭い。
アルバムのライナーを書いてる川村氏の本

アウトレットブルース

アウトレットブルース

も、感情移入して読めるのは後半だった。
1stは確かに名盤だけど
繰り返し聞くのはこっちかも。
元不良少年のみならず
現実と格闘してる全てのヒトに。





OUTLET BLUES

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  • アーティスト: NORIKIYO,SEEDA,BRON-K,BES,仙人掌,OKI,般若,HEADBANGERZ,カミカオル
  • 出版社/メーカー: エグジットチューンズ
  • 発売日: 2008/08/20
  • メディア: CD
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