価値ある仕事

uizcatchthebeat2008-07-04





・・・・ふぅ




出た。






















ライムスター宇多丸の「マブ論 CLASSICS」 アイドルソング時評 2000~2008

ライムスター宇多丸の「マブ論 CLASSICS」 アイドルソング時評 2000~2008

8年分濃縮版。


連載でほぼフォローしてきた者としては
いつもの段組ぢゃないとこで
初見ちょっと違和感あったり。
ジャケ写(ライツ関係クリアして云々、
て手間を考えれば仕方ないのカモ)なし、
緊急提言なしはちょっとサミシイかもと思ったり。
記録としてプロフィール下の近況欄も
残しといたほうが良かったんぢゃねと思ったり。
全連載の7割くらいは収まってるわけで
セレクツの規準はどこにあるのか訝しんだり。
寧ろ全連載を縮刷版で!と思ったり思わなかったり。
らじばんだり。
・・・・・
スマン、そろそろ賞味期限ギリかと思って書き残しときたかったw
まぁそれだと単行本化の意味が無いわけで
月1の連続性で生じるグルーヴ感とは異なる
選集ならではの趣きを愛でるベキなのかなと。


川勝氏のオビにある近田氏のコレ
定本 気分は歌謡曲

定本 気分は歌謡曲

は、なぜか図書館で読んだ思い出がw


もちろん近田xいとうせいこうイズムの
精神的な継承者たる宇多丸にもそのニュアンスはあるものの
オレが苦手な
「オレ、音楽理論もギョーカイ事情も愚民心理も分かっちゃってるんだもんね」的
(いや、近田先生尊敬はしてるよw
でも近年の『考えるヒット』はあんまし読んでて楽しくないもんだから)
なニオイを感じないとこがマブ論を読み続けてる理由かな。


宇多さんが「よいこの歌謡曲」から受けた影響について
はっきり語ったことがあったかどうかあんまし覚えてないんだけど。
多分、
オレと同時期に同ガッコに居たヒトですのでw
南門前の本屋とか駅前の芳林堂で平積みになってんの買ってたかな、と。
Rockin'Onのレビュー段組をそのままに、
洋楽批評にも負けない精緻な分析と
私小説さながらにポエミーwwな泣ける文章とが
心地よいバランスで並んでた後期「よいかよ」が内在化されてるかのよーな。
さらに宇多丸ならではの「語り芸」
(公論はあくまで古川氏のエディット作業ありき)
が書籍となって残る形で世に問われた、のは喜ばしい。


単行本イントロの「この本の読み方」
(なる序文を入れる強迫神経性ぶりw だが、そこがいい)
にある通り
自身の個的評価軸を明らかにして
こーゆーオレが語らせてもらうけどどうすか、てスタンスが
読み手を対等な気分にさせてくれるし
何よりアイドルソングへの愛情を欠かさない点に好感が持てる。
時にそれは、
アイドルってくくられた時点で音楽的価値を無視する輩や
熱心なヲタを自称しながら曲の中身はどーでもいいと思ってる連中、
アイドル仕事を軽く見たり利益回収しか頭に無いギョーカイへの
絶えざる怒りがモチヴェートになってるのも
Hip Hop的というか。
あ、あと連載時に
オレが"Key Of Life"のリリースの件をネットで指摘したら
翌月の連載でしっかり修正と謝辞を述べてくれた
宇多氏の誠実さは忘れられませんw
いや、マジで。


このヴォリュームで「2」を出すとなると
また8年後?とかはサミシィので
文章仕事はどんどん続けて欲しいね。
ハローとPerfume関連部分だけが注目されがちかもだが
寧ろそれ以外の埋もれた曲群に
スポットがあたるとイイ、とも思う。
オレもシロートならではの勝手さで
今後とも幅広く良曲紹介できるよう努める所存であるます。
今日の一曲は本書の中から、
とも思ったが選びきれないので
連載で取り上げられなかった(よね?)
MAXの埋もれた名曲を。
CHRISTMAS HARMONY ~VISION FACTORY presents

CHRISTMAS HARMONY ~VISION FACTORY presents

季節はずれすぎだがw
ひっそり収められてシングルリリースも無かったが
ハネ系ミッドのR&Bとしては極上。
聞いてみて。